アサヒユウアス株式会社 たのしさユニットリーダー 古原徹様
合言葉は「たのしさ・おいしさ・ここちよさ」
国産間伐材を活用した日本初※1のエコボトル「森のマイボトル」
“マイボトルを持ち運ぶ”ことから始まる、“使い捨て”という消費行動の変革
プラスチックの資源循環をライフサイクル全般で促す「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が2022年4月から施行されます。同法律は製品の設計段階から排出・回収・リサイクルに至るライフサイクルの全般でプラスチックの資源循環を促すことを目的としています。
アサヒユウアス株式会社が2022年2月にリリースした「森のマイボトル」は、国産間伐材を活用したリキャップ可能な日本初※1のマイボトルです。
※1アサヒグループ調べ
「森のマイボトル」のスペック
- 材質構成
- ポリエチレン(本体)、ポリプロピレン(キャップ・ハカマ),ヒノキ木粉
- 木材詳細
- 和歌山県産ヒノキ間伐材
バイオマス度:28 %(容器全体として) - 製品分類
- プラスチック製品
- 内容量 420 ml
- 全高 165 mm
- 胴径 64 mm
- 重量 65 g
- 対応温度 マイナス20℃~100℃
- 食洗器使用 可
日本国内の森林資源の約6割は人工林です。人工林は、木を間引きして密度を調整する「間伐(かんばつ)」という手入れを行う必要があります。国産木材を積極的に利用し、「植林」→「育成(間伐などの手入れ)」→「(成長した木の)伐採」というサイクルを回していくことは、土壌の喪失や土砂崩れの発生防止、放置林の出現などの環境課題解決につながります。
「森のマイボトル」は、間伐材を原料に活用し「設計段階」において省プラスチック資源を実現しているだけでなく、軽量で高強度であり熱にも強いことから製品ライフサイクル全般で“使い捨て(ワンウェイ)”をせず“持ち運ぶ”というライフスタイルを提案しています。
「森のマイボトル」が提案する “マイボトルを持ち運ぶ”文化の特長は「たのしさ・おいしさ・ここちよさ」。木材由来の自然な質感や香りが楽しめ、キャップにフィンガーリングを設置することで持ち運びもしやすくなっています。
2019(令和元)年に大阪府クイック・リサーチ(おおさかQネット)が実施した調査では、「マイボトルを持たない理由」として「重い、荷物になる」が半数以上の57.2%を占めていました。「森のマイボトル」はこれまでマイボトルを持たなかった層の課題やニーズにも寄り添う製品設計となっています。
出所:令和元年大阪府「使い捨てプラスチック」に関するアンケート
「森のタンブラー」・「森のマイボトル」誕生秘話
「森のタンブラー」※2・「森のマイボトル」を開発されたアサヒユウアス株式会社のたのしさユニットリーダー古原徹様は、アサヒ飲料株式会社技術研究所※3在籍時、「味覚だけでなく、視覚・触覚・聴覚・嗅覚といった『五感』で楽しめる」容器包装を開発され、「江戸切子」デザインを施したペットボトルの「六条麦茶」はグッドデザイン賞をはじめ多くの賞を受賞されました。
古原様が島根県松江市のご出身でご祖父様が漁師でいらっしゃり、日本近海に多くのペットボトルがプラごみとして漂着している現実に心を痛めておられたことや、ビールイベントなどで“使い捨て”となる紙カップ・プラスチックカップが年間約1500万個に上ることなどに課題を感じ、「森のタンブラー」は“使い捨て”されない容器として開発されました。
※2「森のマイボトル」に先行し2019年から販売
※3名称当時
“森のタンブラー”の特長
“森のタンブラー”お客様の声(一部)
- 泡がきめ細かくてびっくりしました。
家の中でも森が感じられます。
コーヒーも美味しく飲めました。 - 軽いのに丈夫です。
缶ビールを注いだ時の泡立ちがきめ細やかで感動しました!
デザインもシンプルで気に入ってます。 - クリーミーな泡が作れて、滑らかな口当たりになりました。
スタッキングも出来るし、これからのキャンプで大活躍です。
エシカルライフ満喫!!
“森のタンブラー”への外部評価
“持ち運ぶ”ことで広がる「たのしさ・おいしさ・ここちよさ」
「森のタンブラー」に加え、「森のマイボトル」がリリースされたことで屋外でも室内でも“使い捨て”をせず、何度も使える容器で「飲む」可能性が広がったと言えます。
「森のマイボトル」に炭酸水を入れることはできませんが、ビール用途の場合の「森のグラウラー※4」はビールを持ち運べる耐圧性があります。原料である木材由来の甘い香りはビールにもポジティブな香りであり、植物繊維を混合していることで表面に微細な凹凸が現れ、炭酸を刺激しビールの泡立ちが良くなるそうです。
アサヒユウアス株式会社では、衣と食のプロジェクト「UPCYCLE B」にも取り組み、フードウェイスト課題の解決につながるサステナブルなビールを提案しています。廃棄されていたサンドイッチ用パンの耳をアップサイクルしたビール「蔵前WHITE(ホワイト)」、テスト焙煎の余りなど売り物にできずやむなく廃棄されていたコーヒー豆をコーヒークラフトにアップサイクルした「蔵前BLACK(ブラック)」です。「森のグラウラー」でこれらのビールを楽しむ提案は、ネガティブな要素を我慢したり克服したりすることで環境に配慮した行動をとることとは異なり、消費者が「たのしさ・おいしさ・ここちよさ」を選んだ結果が自然に環境負荷軽減につながる仕掛けです。
※4グラウラー(Glowler)とは、ビールを持ち運ぶことができる詰め替え容器のこと
※20歳未満の物の飲酒は法律で禁止されています
リキャップ可能な「森のマイボトル」は屋外スポーツでの水分補給にも活用できます。また、旅先のホテルの客室にペットボトル飲料ではなく「森のマイボトル」とウォーターサーバーがあればゲストは滞在中、自由に水分補給でき、プラスチック廃棄物削減にもつながります。「森のタンブラーHINOKI」は広島県の「アサヒの森」の間伐材を加えています。今後、「森のマイボトル」にもその地域ならではの資源を活用した新たな選択肢が生まれることが期待されます。こうした商品をお土産として持ち帰ることで、日常に戻ってからもプラスチック廃棄物削減につながる行動が継続するだけでなく、「森のマイボトル」に触れるたびに旅先での楽しい思い出を五感で思い出すといった、新たな価値の創出が可能になるかもしれません。
関連URL
親子で一緒に作る世界にひとつの“森のタンブラー”
2021年、ウォータースタンド株式会社は各ショールームで世界にたったひとつの「森のタンブラー」を手作りする夏休み自由研究イベント「ウォータースタンド森のがっこう」を実施しました。
( 地球にやさしいエコカップ アサヒビール株式会社「森のタンブラー」を活用した子ども向け夏休み自由研究イベントを開催)
当イベントの目的は環境問題やSDGsを学ぶだけでなく、自分だけのマイタンブラーを作り、子どもたちが「お気に入り」のタンブラーを繰り返し使う習慣を身につけること。
2022年には、アサヒユウアス株式会社様が草加マルイで「森のタンブラー」お絵描きワークショップを実施されたほか、当社もショールームを飛び出し戸塚モディで同様のイベントを開催するなど、「森のタンブラー」がつなぐ「たのしさ・おいしさ・ここちよさ」の輪が広がっています。
ウォータースタンドについて
浄水型ウォーターサーバー ウォータースタンドは、いつでも安全安心な飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。
2021年7月には、「ウォータースタンド ガーディアン」は、赤ちゃんのミルク作りがラクにできること、それによりパパ・ママの心に余裕が生まれ、子育てを楽しむことに貢献できる製品であることが評価され「2021年度日本子育て支援大賞」を受賞しました。
未来の世代に向けたウォータースタンドの
取り組み
ウォータースタンドは、2020年2月にミッションとビジョンを新たに策定しました。当社は、暮らしに寄り添う製品の開発・提供と環境負荷軽減に貢献する事業経営を通じ、未来をつくる次世代育成に積極的に取り組んでいます。
ウォータースタンドのミッションとビジョン
ウォータースタンドは 未来の世代のために
より良い地球環境を引き継ぎます。
わたしたちは、2030年までに 日本の使い捨てプラスチックボトルを 30億本減らします。
ウォータースタンドは
マイボトルを携帯する新しい文化を創り
気候変動とプラスチックによる
環境問題に取り組みます。
ウォータースタンドへの
お問い合わせ
弊社の取り組み、出前授業やご取材等については下記フォームよりお問合せください。
(メディア関係者の皆様からの取材等のご依頼も下記フォームよりお願いいたします。)