神戸大学附属中等教育学校9回生北川菜穂様の卒業研究をサポート
ウォータースタンド株式会社西宮営業所は、神戸大学附属中等教育学校9回生北川菜穂様の2022年度卒業研究最終論文ご執筆にあたり、水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」を無償設置しました。
同研究は、海洋環境・生物保全に向け、海洋プラスチック削減策を提案することを目的とし、ペットボトルの代替品として缶製品の有効性を検証されています。仮説検証にあたり、神戸大学附属中等教育学校内にある自動販売機のペットボトルを缶に入れ替える実験を実施し、生徒を対象に事前アンケート・事後アンケートを実施されました。
その結果、缶とペットボトルの製品選別における大きなポイントは蓋の有無と種類の数であり、缶入り飲料においてもリキャップ可能で選択の幅が拡大すればペットボトルの代替品になりえるとの考察を得られました。
また、飲み干したのちきれいに洗われた水筒・マイボトルに缶飲料を移し替えて持ち運べるシステムを導入することで、蓋のない缶でもペットボトルの代替品になりえるとの結果・考察を行い、これらを踏まえ、ウォーターサーバーの設置をご提案頂きました。
当社では、同研究の社会的意義を鑑み、水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」を設置し、ペットボトル削減へ寄与するかどうかを検証するアンケート調査実施をサポート致しました。
研究の概要
事前アンケート「本校におけるマイボトル・ペットボトルの利用に関するアンケート」の結果
「自動販売機ペットボトルゼロ化実験」の概要
神戸大学附属中等教育学校内の自動販売機から、水やスポーツドリンクなどを除いたペットボトル飲料を無くし缶に入れ替え、2020年11月、12月と2021年11月、12月とで売り上げ本数・金額総計の総計を比較。その結果、2021年は2020年と比べ、購入商品の種類数は12種減、売り上げ額は55,070円減、売り上げ本数は432個減少した。
商品の種類別では、水(ペットボトル)の売り上げ金額が伸長し、次いでフード系飲料(ステイオンタブ缶)、温かい飲料(スクリューキャップ缶)が増加した。
事後アンケート「本校における自動販売機ペットボトルゼロ化実験事後アンケート」の結果
概要
- 実施日
- 2021年12月23日~12月24日
- 対象者
- 本校生徒9~13回生のうち欠席者・実施日に間に合わなかった者を除く 542人
- 所要時間
- 3分程度
- 目的
- 実験の結果を調査し、生徒の回答から実験を評価する。また研究に必要な情報を得る。
質問とその回答(一部抜粋、質問番号は当社にて付番)
自動販売機を使用したと回答した307人の方にお聞きします。あなたは10月25日から今日にかけて、水筒・マイボトルを利用していますか。
- 全回答数:523人
- 1、461人(86.5%)
- 2、34人(6.4%)
- 3、19人(3.6%)
- 4、19人(3.6%)
自動販売機を使用したと回答した307人の方にお聞きします。10月25日から今日にかけての、自動販売機を利用した頻度についてお答えください。
- 全回答数:317人
- 頻度は高くなった:35人(11%)
- 頻度は低くなった:136人(42.9%)
- 頻度は変わらない:146人(46.1%)
【理由】またその頻度が変化したり、変わらなかった理由はなんですか(複数回答可)。
- ふたができなくなったから
- 水筒に移しかえればよかったから
- 水筒を忘れた日のみ利用していたから
- 基本学校で飲み物を買わない 等
自動販売機がペットボトルから缶飲料へと変わり、意外と使いやすかったという人もいれば、不便に感じた人もいらっしゃったと思います。環境のために、ある程度不便を受け入れてもよいと思いますか。(5段階評価)
- 平均値:3.32
- 中央値:4
缶飲料の飲み残しや量が多い分を、購入後、ボトル等に移し替えて持ち運べるシステムがあれば利用したいと思いますか。
- 全回答数:532人
- はい:343人(64.5%)
- いいえ:77人(14.5%)
- どちらでもない:112人(21.1%)
「ウォータースタンド」の設置における概要
神戸大学附属中等教育学校内に、水道直結ウォーターサーバー「ウォータースタンド」を2台設置し4月8日(金)から6月8日(水)の2ヶ月間ご利用頂き、アンケート調査を実施した。
概要
- 実施期間
- 2022年5月23日~6月13日
- 対象者
- 本校生徒9~11、13、14回生 213名
- 所要時間
- 3分程度
- 実施方法
- 各学年の GoogleClassroom にて、学年主任の先生方から、GooglefromのURLとQRコードを記載した「現在設置しているウォーターサーバーに関するアンケートのお願い」を配信。
質問とその回答(一部抜粋、質問番号は当社にて付番)
あなたは現在、2台の新しいウォーターサーバーが設置されていることをご存知ですか。
- 全回答数:213人
- はい:197人(92.5%)
- いいえ:16人(7.5%)
Q1で「はい」と回答した方に質問です。新しく設置されているウォーターサーバーを利用したことがありますか。
- 全回答数:197人
- はい:134人(68%)
- いいえ:63人(32%)
利用した人は、利用した感想をお答えください。
- 利便性に関する意見(59 件)
- 水が入れやすいし感染症の感染のリスクも少ない。また常温水と冷水があって嬉しい。
- とても使いやすい。たまに水筒の中に何も入れずに持っていき、学校で入れることもある。部活の休憩にもなるし、友達と話す憩いの場にもなるのでとても良いと思う。
- 放課後学校に残って自習しているので、とても便利です。
- 水の味や温度に関する意見(27 件)
- 元々置いてあった冷水機の水よりも美味しく、清潔感もあり、冷水がよく冷えているのでありがたく感じています。
- ウォータークーラーと違っていつでも冷たい水が飲めるのがよかった。ずっと置いてて欲しい。
- 常温水はあまり好きではないけど、冷水はとても美味しくて、部活の時にありがたく頂いています。
- 水分補給に関する意見(16 件)
- 水筒に入っていたお茶が無くなった時に、ウォーターサーバーを使えたことが便利だった。
- 冷水も、常温水も選べて、最高でした。ウォータークーラーがなくなって、飲み物に困っていたので本当にありがたかったです。 等
- ペットボトルの購入頻度や金銭的なことに関する意見(11 件)
- ペットボトルを買う頻度が減ったので良かったと思います。
- 水が足りなくなったときにペットボトルを買わなくて済むので、とても便利。環境的にも良いと感じている。
- その他の意見(4件)
ウォーターサーバーを利用するようになってから、ペットボトルや缶を購入する頻度はどうなりましたか。
- 全回答数:134人
- 増えたと思う:1人(0.7%)
- 減ったと思う:71人(53%)
- 変わらない:62人(46.3%)
ウォーターサーバーの設置によって、ペットボトル削減に貢献することができると思いますか。
- 全回答数:213人
- 思う:191人(89.7%)
- 思わない:8人(3.8%)
- どちらでもない:14人(6.6%)
今回の取り組みを含め、現在多くの施設でウォーターサーバーが設置されていますが、あなたはウォーターサーバーを利用する際、どのような形態で利用したいと思いますか。
- 全回答数:212人
- 家からマイボトルに入れて持ってきたお茶や水が、足りなくなったら補充する:200人(94.3%)
- 空のマイボトルを持ってきて、水を汲む:10人(4.7%)
- その他:2人(0.9%)
環境のために、ある程度の不便を受け入れてもよいと思いますか。※程度のレベル:家から水筒を持ってきてウォーターサーバーで汲み、ペットボトルの購入を控える
環境保全の取り組み全般が生活に与える影響を、どう思われますか。
- 全回答数:212人
- 生活を豊かにするものだ:93人(43.9%)
- 生活を不便にするものだ:20人(9.4%)
- 特に影響はない(それまでの生活と変わらない):99人(46.7%)
本研究による考察と提言
- 「ウォータースタンド」設置の認知度は90%、そのうち利用率は70%近くに上り、この取り組みによってペットボトル購入頻度が下がったと回答した人は53%となった。
- ウォーターサーバー設置がペットボトル削減に貢献できると回答した人は約90%を占めた。
- 自動販売機における「ペットボトルゼロ化実験」の事後アンケートでは質問「~(略)~環境のために、ある程度不便を受け入れてもいいと思いますか。」に対し好意的な回答が50%だったのに対し、ウォーターサーバー設置後では約87%が好意的な回答を示していた。これは、不便のレベルが「家から水筒を持ってきてウォーターサーバーで汲み、ペットボトルの購入を控える」程度に軽減されたことが要因であると推察された。
- 神戸大学附属中等教育学校Kobeプロジェクト(総合的な探究の時間)
(当研究を含む卒業研究優秀者発表会の様子をダイジェストでご覧いただけます) - 神戸大学附属中等教育学校ホームページ
ウォータースタンドの使い捨てプラスチックボトル削減に向けた取り組み
当社は使い捨てプラスチックボトル30億本の削減をミッションに掲げ、全国の地方公共団体・教育委員会と「ボトルフリープロジェクト」を推進しています。
使い捨てプラスチックボトル30億本の削減目標を掲げる当事業では、給水スポットの整備などにより水を無料提供するだけでなく、設置者と連携しプラスチックごみ削減の意義について普及啓発するなどマイボトル利用者の拡大を図っています。
また、昨今頻発する猛暑・酷暑などの地球温暖化に起因するとみられる気象現象に対しても、マイボトルに給水することで地域住民の健康維持・熱中症回避に役立てることを目的としています。
2021年10月には、廃棄物等の3R(リデュース:発生抑制・リユース:再使用・リサイクル:再資源化)に率先して取り組み、資源の有効利用、環境への負荷の低減に継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている「個人・グループ・学校」及び「事業所・地方公共団体等」に対して行われる「令和3年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」においてリデュース・リユース・リサイクル推進協議会会長賞を受賞しました。
ウォータースタンドについて
浄水型ウォーターサーバー ウォータースタンドは、いつでも安全安心な飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。
2021年7月には、「ウォータースタンド ガーディアン」は、赤ちゃんのミルク作りがラクにできること、それによりパパ・ママの心に余裕が生まれ、子育てを楽しむことに貢献できる製品であることが評価され「2021年度日本子育て支援大賞」を受賞しました。
未来の世代に向けたウォータースタンドの
取り組み
ウォータースタンドは、2020年2月にミッションとビジョンを新たに策定しました。当社は、暮らしに寄り添う製品の開発・提供と環境負荷軽減に貢献する事業経営を通じ、未来をつくる次世代育成に積極的に取り組んでいます。
ウォータースタンドのミッションとビジョン
ウォータースタンドは 未来の世代のために
より良い地球環境を引き継ぎます。
わたしたちは、2030年までに 日本の使い捨てプラスチックボトルを 30億本減らします。
ウォータースタンドは
マイボトルを携帯する新しい文化を創り
気候変動とプラスチックによる
環境問題に取り組みます。
ウォータースタンドへの
お問い合わせ
弊社の取り組み、出前授業やご取材等については下記フォームよりお問合せください。
(メディア関係者の皆様からの取材等のご依頼も下記フォームよりお願いいたします。)
概要
質問とその回答(一部抜粋、質問番号は当社にて付番)
あなたは海洋プラスチックが引き起こしている問題を知っていましたか。
あなたは日ごろから水筒・マイボトルを使用していますか。
Q2で「毎日使用している」「週に数回使用している」と答えた方は本質問にお答えください。あなたは日ごろからペットボトル飲料を利用していますか。
Q2で「あまり使用していない」「使用していない」と答えた方は本質問にお答えください。あなたが水筒・マイボトルを使用しない理由は何ですか。(複数回答可)