株式会社ユーグレナ 薗田玲子様 インタビュー

ユーグレナ社では総務課のことを「euglee課」の名称で呼んでいます。

創業15周年を迎えた2020年8月、CIを刷新し、企業フィロソフィーとして「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を策定されました。策定の背景にはどのような思いがおありでしたか?

株式会社ユーグレナ euglee(ユーグリー)課 課長 薗田玲子様

株式会社ユーグレナ(以下、ユーグレナ社)は、創業当時から「人と地球を健康にする」を経営理念としており、SDGsという言葉が無い頃からソーシャルビジネスやバイオ燃料事業などに取り組んでいましたので環境が大切であるという意識は浸透していたと思います。しかし、創業当初から、仲間やグループ企業、ステークホルダーが増え、社会や会社をとりまく環境は大きく変化しました。それまでいくつかあり複雑になっていた経営理念、ビジョン、スローガンを廃止して、新たに企業フィロソフィーとして「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」というシンプルなものに包含されました。変化の激しい時代においても私たちユーグレナ社が「ありたい姿になる」という「TO BE」へと進化したのです。ただ、この言葉を聞いた時は社内に衝撃がありました。

「サステナビリティとは?」「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)とは?」「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」が策定されてから、全社でワークショップを実施し、環境だけでなく多様性なども含め仲間で議論し、浸透してきたと思います。

ユーグレナ社では従業員を「仲間」と呼んでいます。

「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」の環境に関する具体的な活動の1つとして、「ゴミゼロ」のプロジェクトがあるとお聞きしています。始めたきっかけは何だったのでしょうか?

株式会社ユーグレナ euglee(ユーグリー)課 課長 薗田玲子様

ユーグレナ社の第1期CFO(Chief Future Officer/最高未来責任者)と、CFOとともに活動するFutureサミットメンバーが、会社の環境について話し合う会議の席で「どうしてペットボトルを使っているんですか?」と問題提起されました。まさに、ウォータースタンド株式会社のTVCM「さかな社長と、憂える社員たち」と同じような議論があったんです。CFOとサミットメンバーは18歳以下で、ユーグレナ社のサステナビリティに関するアクション、および達成目標の策定に携わります。2020年6月に発表された「ペットボトル商品を全廃する」というCFOからの提言がきっかけとなり、社内の意識が高まりました。仲間から「会社のゴミ箱を撤去することで、会社から廃棄されるゴミの量を減らせるのではないか」という声が上がり、同年10月に、社内の「ゴミゼロ」を目指すゴミ削減プロジェクトが始動。ペットボトルを捨てるゴミ箱を撤去したため仲間も自然と社内にペットボトル飲料を持ち込むことが少なくなり、今では大半の仲間がマイボトルを活用しています。

サステナブルゴミステーション

ユーグレナ社 本社のサステナブルゴミステーション。ペットボトルを捨てるためのゴミ箱が撤去されています。

その中で、ウォータースタンドをご導入頂いたんですよね?経緯とご感想をお聞かせ下さい。

株式会社ユーグレナ euglee(ユーグリー)課 課長 薗田玲子様

ペットボトル商品の撤廃、ゴミの削減意識向上に伴い、ウォーターサーバーの見直しを行うタイミングがきました。その時に、ウォーターサーバーはプラスチックのボトル交換型でなく、浄水型に切り替えるのが良いという結論に至り、ウォータースタンドのホームページに辿り着きました。そこで環境に配慮された取り組みを行っていることなどを見て、弊社のフィロソフィーとも親和性があったので採用することにしました。価格も手ごろで、これまでに使っていた交換式のウォーターサーバーと比べて約8割コストカットされましたし、マイボトルの使用率が上がるなど、社内で意識と行動の変化がありました。

初代CFOと第1期Futureサミットメンバー

2020年は変化の年だったのですね。ユーグレナ社の中でどのような議論をされて来られたのでしょうか。

株式会社ユーグレナ euglee(ユーグリー)課 課長 薗田玲子様

2020年は、仲間全員で「サステナビリティってどういうことだろう?」「サステナブルな会社ってどんな会社だろう?」「サステナブルなオフィスってどんな所だろう?」「サステナブルな働き方ってどんなあり方だろう?」と、通算2回のワークショップを開催し、色々な観点から「サステナビリティ」について議論しました。

この対話は今も続いています。ミーティングなどで「マイ・サステナビリティ(自分の中のサステナビリティ)」をお題に、急に指名されて話すといった時間を設けている部署もあり、いつ指名されるか分からないので、いつも自分ごととして「サステナビリティ」について考えている状態になるそうです。普段の会話の中でも自分のサステナビリティについて話すこともありますので、自然と肚落ちしてきたと思います。

社内での対話

社外のステークホルダーの方と「サステナビリティ」について対話する機会はどのように設けられていますか?

株式会社ユーグレナ euglee(ユーグリー)課 課長 薗田玲子様

ユーグレナ社の通販サイトで販売されているパック飲料には、「ストローレス」の商品があります。ストローの有無を「選べる」ことでお客様が意識せずとも使い捨てのプラスチックを削減できる状態を作りたいと考えています。

「ストローレス」商品

また、ユーグレナ社とタイガー魔法瓶株式会社様との協働でオリジナルボトルも制作しました。このオリジナルボトルは顧客の方々との対話の機会であり、感謝を伝えるイベント「ユーグレナ・フェス」でプレゼントとして採用いたしました。タイガー魔法瓶様が掲げる「4つの約束」に共感したのがきっかけです。こうした他社のサステナブルな取り組みについてもオウンドメディア「サステナブル・タイムズ」に掲載し発信しています。

ウォータースタンドからユーグレナ社オリジナルボトルに給水

ユーグレナ社には約87,000名の個人株主様がいらっしゃり、株主数ベースで99.3%を占めています。対話の機会として株主総会時に商品の販売会や事業説明パネルを設置するなどしています。こうした場では、普段社外の方とお話する機会の少ない開発担当者らが、株主様に向けて開発秘話などをお話しています。

2020年9月末現在

ESG推進室より

インタビューを通じて、ユーグレナ社様が従業員の方、お客様、株主様、そしてあらゆるステークホルダーの方と丁寧に対話をされ、「サステナビリティ」に取り組まれていることに感動しました。

「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」とは、ゴミを減らすといった日々の行動の一部を改善することではなく、気づきと行動、そして対話が連続するループのようにつながり、たくさんの方の「いま」と「未来」がより良いものになるあり方なのだと感じました。こうしたループのなかでウォータースタンドがお役に立てるのであればこれほど嬉しいことはありません。この度はお話をお伺いさせて頂きありがとうございました。

ウォータースタンドについて

浄水型ウォーターサーバー ウォータースタンドは、いつでも安全安心な飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。

2021年7月には、「ウォータースタンド ガーディアン」は、赤ちゃんのミルク作りがラクにできること、それによりパパ・ママの心に余裕が生まれ、子育てを楽しむことに貢献できる製品であることが評価され「2021年度日本子育て支援大賞」を受賞しました。

未来の世代に向けたウォータースタンドの
取り組み

ウォータースタンドは、2020年2月にミッションとビジョンを新たに策定しました。当社は、暮らしに寄り添う製品の開発・提供と環境負荷軽減に貢献する事業経営を通じ、未来をつくる次世代育成に積極的に取り組んでいます。

ウォータースタンドのミッションとビジョン

ウォータースタンドは 未来の世代のために 
より良い地球環境を引き継ぎます。
わたしたちは、2030年までに 日本の使い捨てプラスチックボトルを 30億本減らします。

ウォータースタンドは 
マイボトルを携帯する新しい文化を創り
気候変動とプラスチックによる 
環境問題に取り組みます。

ウォータースタンドへの
お問い合わせ

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