日本たばこ産業株式会社 北九州支店
課長 小塩浩平様・主任 前川みゆき様 インタビュー

日本たばこ産業様(以下、JT)ではグループ全体で、2015年から2030年の間に600億円の投資を行い、従業員が30万時間のボランティア活動に従事することを目指していらっしゃいます。SDGsへの取り組みは全社的な活動だと思いますが、SDGs先進都市である北九州市で活動されていることでのやりがいや、地域の方とどのような対話をされているかお聞かせください。

日本たばこ産業株式会社 北九州支店 課長 小塩浩平様・主任 前川みゆき様 インタビュー

SDGs先進都市である北九州市には、「北九州SDGsクラブ」というプラットフォームがあり、市民の方のSDGsへの関心も高い地域であると感じています。JTだけでなく多くの企業が活動をされているため、企業間だけでなく多様な市民団体とパートナーシップを組み、課題解決に取り組めることにやりがいを感じます。

Rethink PROJECT
Rethink PROJECT

JTの地域社会への貢献活動である「Rethink PROJECT」の取り組み詳細は、ウェブサイト※1で紹介しています。様々な活動があるなかで「ひろえば街が好きになる運動(以下、ひろ街)」は市民参加型の清掃活動として北九州市からもサポート頂き、地域の皆様に積極的に参加頂いています。参加者からはSDGsへの貢献を身近な行動に落とし込める点を評価頂くことが多いです。

※1 Rethink PROJECT  https://www.rethink-pjt.jp/

ひろえば街が好きになる運動
(2020年10月撮影)

学校でSDGsについて学んでいる学生の方達からは、「ひろ街」が分かりやすく、取り組みやすい活動として好評です。行動することで、SDGsの17のゴール同士のつながりも理解が深まるとの声も頂いています。

また、コロナ感染症により人が集まることを避けるなかでも、これまでの「ひろ街」に参加頂いていた方それぞれが、ピリカ社 ※2 のゴミ拾いSNSを利用して自身の清掃活動を発信することでつながるといった動きもあります。

※2 株式会社ピリカ https://corp.pirika.org/

さらに西日本工業大学でAIを活用したデザインを学ばれている学生の方に、喫煙所に置く灰皿に貼るステッカーのご当地デザインを考えて頂くといった、新たな共創も生まれています。

JTは従前より地域社会への貢献活動を盛んに実施しているのですが、以前は本社や九州支社の専属部署が中心となって取り組んでいました。近年になり各支店が主体となって推進する活動へと移行し、地域のニーズに合わせた取り組みを進めています。この活動主体変更に伴い、様々な取り組みに積極的に参加する社員が以前よりも増えました。例えば「ひろ街」を行うことで、ポイ捨てされているゴミを自分の目で見て知ることで、企業として「ポイ捨てをしないきれいな街づくりを行うにはどういった情報発信や取り組みをしたらいいのか」といったことを考え始めました。ボランティアや寄付だけが社会貢献だという従来の認識から、事業活動における様々な取り組みを通じてSDGs達成に貢献していくという認識に変化したと言えると思います。

JT様とは、北九州市の「北九州のまちを美しく!プロジェクト」の、SDGsマンスでの清掃活動を始め、地域に密着した活動をご一緒させて頂いております。

日本たばこ産業株式会社 北九州支店 課長 小塩浩平様・主任 前川みゆき様 インタビュー

以前から「ひろ街」などの活動やイベントの際にご一緒させて頂いていますが、回を重ねるごとにマイボトルを持参する人が増えています。

ひろ街
ウォータースタンドを導入
(2020年10月撮影)

北九州支店メンバーの意識も変化しました。毎年夏になると社内のペットボトル専用ゴミ箱が溢れるため、空のペットボトルを潰して入れるように声かけしていました。ウォータースタンドを導入した今夏は、声掛けすることが一度もなく、空のペットボトルがゴミ箱から溢れることもなくなり、ゴミの量も確実に減りました。暑い中、外回りから帰ったメンバーは、冷たい水を飲めるので大変喜んでいるようです。

日本は2050年ゼロカーボン達成に向け、ライフスタイルの大きな転換を迫られています。JT様の変わらないもの(変えないもの)と変えていくものは何でしょうか。

日本たばこ産業株式会社 北九州支店 課長 小塩浩平様・主任 前川みゆき様 インタビュー

JTグループは、お客様を中心として、株主様、従業員、社会の4者のステークホルダーの皆様に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、その満足度を高めていく「4Sモデル」を経営理念に掲げています。この「4Sモデル」に基づく事業活動を通じて、社会の持続的な発展に貢献していくことは変わりません。一方で地域社会との関わり方は変えていかなければならないと考えています。

環境への取り組みである節電や節水といった、これまで自分たちだけでコツコツやってきたことだけでなく、地域の方と交流することでその地域を知り、抱える地域課題が見えてくるといったことがあります。

例えば北九州市に目を向けると、放置された竹林が他の樹木の成長を阻害することが問題となっています。この放置竹林で伐採された竹を使って楽器を作り、世代を超えた交流などを行っているNPO法人わくわーく ※3 様の取り組みに対して、「SDGs貢献プロジェクト」という助成制度を通じた支援をさせて頂いております。

※3 NPO法人わくわーく http://www.wakuwa-ku.com/

SDGs貢献プロジェクト
SDGs貢献プロジェクト
SDGs貢献プロジェクト

JTはパートナーシップを大切にし、地域の方と同じ目線で「何のためにやっているのか」を共有することを重視しています。地域のことを知ることができるイベントや地域の多様な人が交流する機会を通じて、自社の貢献イメージを描き、新たな発想による課題解決へのアプローチを生み出すことができると思います。たとえそれが小さな行動であっても、地域社会の課題解決の一歩に繋がっていくと信じています。

ウォータースタンドについて

浄水型ウォーターサーバー ウォータースタンドは、いつでも安全安心な飲料水が使える利便性の高さと、運搬や使い捨て容器を必要としないエコな給水システムが支持され、子育て世帯を中心とした個人宅や、SDGs達成に取り組む法人、大学などに支持されています。

2021年7月には、「ウォータースタンド ガーディアン」は、赤ちゃんのミルク作りがラクにできること、それによりパパ・ママの心に余裕が生まれ、子育てを楽しむことに貢献できる製品であることが評価され「2021年度日本子育て支援大賞」を受賞しました。

未来の世代に向けたウォータースタンドの
取り組み

ウォータースタンドは、2020年2月にミッションとビジョンを新たに策定しました。当社は、暮らしに寄り添う製品の開発・提供と環境負荷軽減に貢献する事業経営を通じ、未来をつくる次世代育成に積極的に取り組んでいます。

ウォータースタンドのミッションとビジョン

ウォータースタンドは 未来の世代のために 
より良い地球環境を引き継ぎます。
わたしたちは、2030年までに 日本の使い捨てプラスチックボトルを 30億本減らします。

ウォータースタンドは 
マイボトルを携帯する新しい文化を創り
気候変動とプラスチックによる 
環境問題に取り組みます。

ウォータースタンドへの
お問い合わせ

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