茨城県取手市教育委員会インタビュー
ウォータースタンド株式会社は、取手市教育委員会 教育総務課 文隨様にお話をお伺いしました。
この度、マイボトル用給水機として浄水型ウォーターサーバー「ウォータースタンド」20台が取手市の公立の小・中学校に設置されました。
安全安心な教育環境を整備するという観点で、この度「ウォータースタンド」を選んだ背景をお聞かせ下さい。
取手市では、コロナ感染症が拡大局面にあった際に学校の冷水機の使用を休止していました。
しかし、今夏も猛暑日が早い段階から続く状況にあり、夏場の熱中症対策の一環として学校で水分補給ができる環境を整える必要があると認識していました。
冷水機に代わる給水機を検討していましたが、タンク内蔵型の給水機には衛生面で不安があり、いくつか検討していた中で「ウォータースタンド」を知りました。
茨城県内の小美玉市とウォータースタンド株式会社が使い捨てプラスチック削減に向けた協定を締結して活動していたことも、「ウォータースタンド」の存在を知るきっかけとなりました。※
※ウォータースタンド株式会社は、使い捨てプラスチック削減に向けた取り組みの一環として、全国の自治体と連携しています。
2022年8月24日には茨城県小美玉市と『SDGs教育の推進に向けた協定』を締結し、具体的な活動を行っています。
茨城県小美玉市と 「SDGs教育の推進に向けた協定」を締結
「ウォータースタンド」はタンクレスで瞬間的に冷却し給水するため、衛生面での不安が少なかったことが決め手となりました。
低学年のこども達が水筒に給水する際にも操作しやすいと思います。
設置場所による利用状況の把握を目的とした「ウォータースタンド」の流量計測結果
「ウォータースタンド」が設置されてから、どのようなご意見・ご感想を頂いておりますでしょうか?
学校では非常に好評だとお聞きしていますし、私自身もおいしいと思います。
設置するまでは、生徒が自分で水筒に給水する際に給水機の周りに水が飛び散ってしまうのではないかといった懸念がありました。
そこで、学校側にはどこに設置するか丁寧に確認していきました。現在設置されている学校の半数程度は、廊下などのこども達がアクセスしやすい場所に設置していますが、そうした学校でも周辺に水が飛び散ってしまうといった声は聞かれていません。
教育委員会としては、こども達の学校生活をサポートする立場としてランドセルやカバンが重くなってしまう問題を懸念しています。
もともと学用品やタブレットなどで今の生徒達の荷物は重くなりがちです。
そのような中にあって、夏場になると1リットル入りの水筒を持って登校している生徒達もいますし、こども達の水筒がかつてより大きくなっているというのが見て取れます。
「ウォータースタンド」があると、持ってきた水筒が空になってもおいしいお水を補充することができるため、必要以上に大きな水筒を持って登校しなくて済みます。
手洗い場の水を補充するのには抵抗があったこども達や保護者の方も、おいしいお水を補充できるのは安心だと思います。
地域の小学校や中学校は、子どもたちの生命を守り抜く施設としての役割の他に、地域の避難所として活用される可能性があります。
防災や熱中症予防といった有事へ対応する観点から、学校の環境整備で重要視されていることがあればお聞かせ下さい。
最近、私は高校野球をよく観戦しているのですが、夏場の試合は気温の高い時間帯を避けて試合を実施するといった取り組みが始まっています。
編注:インタビュー当日も、全国高等学校野球選手権の茨城大会が行われ熱戦が繰り広げられていました。
学校はこどもの居場所としてだけでなく、有事の際には地域の防災拠点として重要な役割を果たす場所です。
気候変動に伴い、夏場の暑さが激甚化する中で、学校現場では熱中症対策のために体育館や武道場への空調を整備することなどが求められています。
学校を「新しい時代の学び」の場として捉え直した場合、学校に対して私どものような企業はどのような役割を果たしていけますでしょうか?
教育委員会として、「ウォータースタンド」を導入した最初のきっかけは熱中症を予防するための水分補給の観点でした。
「ウォータースタンド」から水筒に給水をする際、目に入る場所にSDGsなど環境について学べるポスターを掲示し、将来の環境についてこども達が自然に考えるようなきっかけを創る試みなども今後は有意義ではないかと思います。
「ウォータースタンド」導入にあたっては初期導入費用が不要で大規模な追加的予算を確保する必要がない点も評価しています。
学校は生徒達の成長や外部環境に合わせて柔軟に変化していかなければいけません。
すでに「ウォータースタンド」を設置した学校でも、生徒の使用状況や近隣の学校との比較をして、より生徒達が水分補給をためらいなくできる場所へ移設するといった「トライ」を繰り返していきたいと思います。
こども達の水分補給をアシストする役割を教育委員会が担えたことを大変うれしく思います。
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