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有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とは?健康への影響は?

米軍基地や工場周辺など、各地で検出されている水質汚染物質の有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とは、どのような性質で、人への影響はあるのでしょうか?

ここでは、PFAS(ピーファス)の基本的な知識や浄水器などを通してPFASを除去したお水を飲むにはどうしたらよいかについて解説しています。

マイクロプラスチック 人体への影響と飲料水の対策

有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とは

PFAS(ピーファス)とは人工的に作られた4730種類以上ある有機フッ素化合物の総称で、国際がん研究機関は、発がん性の恐れがある物質として分類しています。

近年、米軍基地や工場周辺での検出が続いており、2023年2月には東京都多摩地域の水道水源の井戸水からPFASが検出された問題で、都からの要望で国も必要な対策を検討しています。

PFASの特性

PFASの中で代表的なものが「PFOS・ピーフォス(ピーフォスペルフルオロオクタンスルホン酸)」と「PFOA・ピーフォア(ピーフォアペルフルオロオクタン酸)」です。

PFOSと PFOAは、水や油をはじき、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等の特性があります。

何に使われている?

1950年代以降、焦げつきにくいフッ素加工フライパン、防水仕様の衣類、食品包装紙などの身近な日用品、立体駐車場などにある泡消火剤や半導体、自動車の部品など私たちの身近なところでも幅広く使われてきました。

マイクロプラスチックは有害物質の運び屋!? マイクロプラスチックは有害物質の運び屋!?

永遠に残る化学物質=フォーエバーケミカル(Forever Chemicals)

PFASの一種であるPFOS、PFOAは、自然界や体内で分解されにくく蓄積しやすいとされています。また、有害性や難分解性などの性質が確認されたことから、国内外において製造、使用などが規制されています。

POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)により、PFOS は2009年~2010年に、PFOAは2019年に規制対象物質に指定されました。

PFAS(ピーファス)健康への影響は?

近年の研究から、PFASには毒性があり、長期的に飲んだ人への健康被害が懸念されています。

POPs条約を受け、国内でも法規制等が行われていますが、毒性が明らかになってきたのはここ数年のことです。
PFASは水に溶けやすいという性質のため、軍事基地や工場などからの排水で周辺の地下水や水道水が汚染されています。

PFASの人体への健康リスク~確実性が高いもの

  • 甲状腺疾患
  • 血中コレステロール値の上昇(心疾患危険因子)
  • 肝疾患
  • 腎臓がん
  • 低出生体重児 など
マイクロプラスチックは有害物質の運び屋!?

PFAS(ピーファス)はどこから?

PFASの侵入経路は水道水と食品です。

水道水は、工場排水や米軍基地の泡消火剤の漏出などで土壌を汚染し、地下水や河川水に入り込んで飲み水として人が摂取している可能性があります。

食品からの経路は、土壌からの農作物、食品包装や容器からの侵入が考えられます。

マイクロプラスチックは有害物質の運び屋!?

水道水への影響

日本の水道水は世界でもトップレベルの安全性を誇り、PFASは水道水質基準に目標値が設定され、目標値を遵守した水質管理・浄水処理を実施しています。

現時点では、PFOSやPFOAを取り込んだからといって、ただちに健康に影響があるわけではないようです。

浄水器の利用でPFAS(ピーファス)濃度が低くなる傾向も

調査結果では、水道水や井戸水をそのまま使用していない、または浄水器を利用していると回答した参加者ではPFASなどの濃度がやや低かったということです。

水道水源の井戸水が発がん性の疑われる有機フッ素化合物(PFAS)で汚染されている問題で、2023年5月に京都大学の原田浩二准教授らは市民団体と共同で、アメリカ軍横田基地のある東京・多摩地域の住民を対象に血液検査を実施し、28市町村に住む551人分の結果の中間報告を公表しました。

調査によると、血中濃度の検出が確認されていた国分寺市のほかに立川市、あきる野市、小平市など検査を受けたすべての自治体の住民から血中のPFAS濃度が高い傾向にあり、専門家は「飲み水に使ってきた水道水が主な原因」との見解を述べました。

引用元:東京新聞

PFAS(ピーファス)の対策方法は?

ペットボトル飲料を購入する

安全なお水を手軽に買えるのがメリットですが、ペットボトルのお水で飲料水すべてをまかなおうとすると、購入の手間や労力、保管スペースの確保が問題です。

また、家族が多いとさらにお水の消費量が増えて買い物の負担とともに、コストもかさむというデメリットが考えられます。

ウォーターサーバーを設置する

水に対してより高い安全性を求めるなら、PFASを含む不純物なども除去できるウォーターサーバーを設置するのはいかがでしょうか。

ウォーターサーバーには宅配型と浄水型の2つのタイプがあり、宅配型で使われる水の種類は天然水やRO水です。

RO水は逆浸透膜という浄水フィルターを用いRO水(純水・ピュアウォーター)をつくりだすので、安全性が最も高いと考えられています。

ウォータースタンドでは、「純水」「ピュアウォーター」は「RO水」と同じ水としています。

浄水型ウォーターサーバーは水栓とサーバーを直結して使う「水道直結型」と水道水を補充して浄水する「給水型」があります。
どちらも水道水を利用し、サーバー内の浄水フィルターで不純物をろ過します。

PFAS(ピーファス)を除去するなら

ウォータースタンドは、高性能なフィルターを搭載した浄水器の性能と冷温水機能がある浄水型ウォーターサーバーです。

ナノトラップフィルター、ROフィルターを使用したウォータースタンドのすべての製品で、PFAS (有機フッ素化合物) がほぼ除去できます。

水道直結ウォーターサーバー S3
水道直結ウォーターサーバー アイコン

浄水器協会自主規格による試験の結果、当社のナノトラップフィルターシステムで、PFOS及びPFOAを除去できることを第三者試験機関にて確認しました。
「有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)除去試験結果のお知らせ」

ナノトラップフィルター
システムの
仕組み
水道直結ウォーターサーバー S3
水道直結ウォーターサーバー S3

RO水(純水・ピュアウォーター)が作れるROフィルタータイプは、浄水器の中では最高水準の性能です。

国際的な第三者認証機関NSF認証を取得し、浄水基準をクリアしています。

RO(逆浸透膜)フィルターの仕組み

毎日使うからこそ、お水の安全性が気になる方は、PFASを含む有害物質やニオイ除去できるウォータースタンドをお使いいただくことで、安全性と利便性が実感できるのではないでしょうか。

PFAS(ピーファス)日本国内の法規制

2020年4月、厚生労働省によりPFOSとPFOAを水質基準の要検討項目から水質管理目標設定項目(※1)とし、水道水質目標値をPFOSとPFOAを合わせて50 ng/L以下(※2) の暫定指針値として設定されました。
翌月5月には、環境省が同じ数値を水質環境基準に係る要監視項目に加え、指針値として定められています。

※1 より質の高い水道水を供給するための目標値で「水質基準項目」を補完する項目として設定

※2 ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位

引用元:JEPA「PFAS(有機フッ素化合物)汚染」

アメリカは飲料水にわずかでもPFOSなどが検出されないような厳しい指針を示す一方、日本は暫定的な目標値しかなく、摂取と健康被害の関係の研究があまり進んでおらず、環境省は新たな科学的な知見や国内の検出状況を把握し、総合的な対策を進めています。

まとめ

  • 有機フッ素化合物PFASは化学物質の総称で、代表的なものにPFOAやPFOSがある。
  • PFASの一種であるPFOS、PFOAは、自然界や体内で分解されにくく蓄積しやすい。
  • PFASの主な摂取経路は水道水と食品からで、長期的に飲んだ人への健康被害が懸念されている。
  • ウォーターサーバーや浄水器を検討する際は、製品ごとに性能が違うのでPFASが除去できるか確認をする。
参考
  • 環境省「令和2年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査の結果について」https://www.env.go.jp/press/109708.html
  • 総務省消防庁「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の概要について」https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/post-59/01/sankou1.pdf
  • 経済産業省「POPs条約」https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/int/pops.html
  • 環境省「PFOS、PFOA 以外の PFAS の国内の検出状況」https://www.env.go.jp/content/000123228.pdf

ウォータースタンドが
取り組んでいること

ウォータースタンドの環境貢献効果
プラスチックボトルが不要なウォータースタンドは、誰もが使用できる水道水を活用する環境負荷の低いウォーターサーバーです。ウォータースタンドの普及とマイボトル文化の醸成に取り組み、ペットボトルゴミ削減と持続可能な社会の形成に貢献します。
産官学の連携
ウォータースタンドを「給水スタンド(給水スポット)」として公共の場へ設置し、マイボトル活用を推進する自治体と協定を締結することでペットボトル削減に取り組んでいます。
また、環境問題・生態系などの研究者との交流を通した学術機関との連携や、環境課題について学んでいる学校へ訪問し、生徒さんとの意見交流会、出前授業などを実施しています。
「ボトルフリープロジェクト」 「ボトルフリープロジェクト」

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