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海洋プラスチックごみ問題

プラスチックは、海に流れ込むとなかなか自然分解されず海を漂い続けます。そして海を汚染するだけでなく、海の生き物にも影響を与えています。
ここでは、ごみになったプラスチックがどのような問題を起こしているのか、私たちが海の環境を守っていくためには、何をどう始めたらよいのかについてご紹介しています。

プラスチックごみとは?
  1. プラスチックごみとは?
  2. プラスチックごみの何が問題?
  3. プラスチックごみの行方
  4. プラスチックのリサイクルの方法
  5. プラスチックごみのリサイクルは燃やすことが中心
  6. プラスチックごみを削減するには?
  7. ウォータースタンドの社会貢献活動

プラスチックごみとは?

プラスチックごみとは?

日本のプラスチックごみの量は世界第2位です。世界では1950年から2015年までに83億トンものプラスチックが作られました。プラスチックは軽量で加工しやすいため、あらゆるものに利用されています。とくに量産化できるストローやプラ容器、レジ袋などは使い終われば「プラスチックごみ」として捨てられるようになりました。

プラスチックごみとは?

プラスチック製品は、日本では年間900万トンも生み出されています。そしてほぼ同量のプラスチック製品がごみとなって捨てられています。

ポイ捨てやごみ箱からあふれ出たプラスチックごみの一部は街から川へ、そして最終的には海に流れ着きます。その量は1年間に800万トン、大型旅客機2万機分といわれています。

プラスチックごみの何が問題?

マイクロプラスチック

野菜や果物、肉や魚は自然にあったものなので時間がたてば自然にかえります。一方プラスチックは石油を原料に人が作り出したものです。プラスチックは自然界に存在しないので完全になくなることはありません。

海岸でごみ拾いをすると、枯れ木など自然に発生したごみとともにたくさんのプラスチックごみが打ち上げられているのが見受けられます。砂浜の砂に混じってカラフルな5ミリメートルより小さいかけらとなっているのが近年問題となっている「マイクロプラスチック」です。

海鳥やウミガメなどの海洋生物はプラスチックごみを誤食します。たとえばクラゲと間違えてビニール袋やレジ袋を食べてしまう、プラスチックで満たされ本当のエサを食べられず栄養不足になる、漁で使う網が動物にからまって動けず死んでしまうなど、海で暮らす生き物たちにさまざまな被害を与えています。

海で暮らす生き物たち

プラスチックごみの行方

プラスチックごみの行方

2050年には、それまで生産されたプラスチックの総量は250憶トンを超えると予想されています。そしてこの先、海のマイクロプラスチックも増え続けると、2060年には現在の4倍になり、海がマイクロプラスチックのスープになるともいわれています。

日本はプラスチックごみを海外、とくに中国や東南アジアなどの発展途上国にごみを輸出していました。しかし2018年、中国がプラスチックごみの輸入を禁止し、2019年5月には、有害廃棄物の国境を越えた移動を規制する「バーゼル条約」の改正により、汚れたプラスチックごみも規制の対象に含めることになりました。

このままでは、処理できない大量のプラスチックごみが国内にたまっていくことになります。

プラスチックのリサイクルの方法

使い終えたプラスチックのリサイクルには2つの方法があります。リサイクルには種類別に分けたり作り直したりするので、手間や費用もかかるためリサイクルはなかなか進まないのが現状です。

マテリアルリサイクル

1)マテリアルリサイクル

プラスチックごみを溶かして原料にし、別のプラスチック製品に再生する方法で「材料リサイクル」ともいう。ひとつの種類だけのプラスチックごみを集める必要がある。

例)公園のベンチ・コンテナ・作業着・洗剤用ボトルなど

ケミカルリサイクル

2)ケミカルリサイクル

プラスチックごみを化学的に分解するなどして、化学原料に再生する方法。

例)ガス・油といった燃料に再生・鉄を作り出すための原料

プラスチックごみのリサイクルは燃やすことが中心

マテリアルリサイクル

「日本はプラスチックごみの8割をリサイクルしている」といわれていますが、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルは全体の27.8%だけで58%はプラスチックごみを燃やすことで発生した熱を発電、周辺施設の暖房や温水供給などに使う「サーマルリサイクル(熱回収)」に使用されています。

プラスチックは石油をもとに作られているのでそれらを燃やすと、CO2(二酸化炭素)が発生します。CO2が空気中に増えると地球の気温が上昇していきます。これが「地球温暖化」です。地球温暖化は、地球上の動植物だけでなく私たち人間の暮らしをも脅かします。

プラスチックごみを削減するには?

プラスチックごみを削減するには?

プラスチック製品は私たちが使い、そして処理を適正に行っていないためにごみとなって海に流れ着いてしまうことがほとんどです。

3つの「R」でごみ削減

3つの「R」でごみ削減

3Rとは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字を取った3つの行動の総称で、私たちが日常でできる身近な取り組みです。

Reduce(リデュース)
マイバッグやマイボトルを使う、過剰な包装は断るなど
Reuse(リユース)
リターナブル容器に入った製品を選ぶ、フリーマーケットの活用など
Recycle(リサイクル)
資源ごみの分別回収やリサイクル製品を積極的に利用する
ごみ拾いやポランティアに参加

ごみ拾いやポランティアに参加

ごみ拾いやボランティアに参加することも、プラスチックごみの削減に大きく貢献できます。海に流れ着くプラスチックごみの量は非常に多く、定期的な清掃を行っていますが、海岸は広いため多くの人が清掃活動に積極的に参加することが求められます。また清掃活動を行う団体の中には、海洋ごみの問題をもっと多くの人に知ってもらおうとイベントを行っているところもあり、ボランティアとして参加することで多くの人の認知度を上げて海洋プラスチック削減の手助けを行うことができます。

※出典:政府広報オンライン

ウォータースタンドの社会貢献活動

ウォータースタンドがSDGsを参照し取り組んでいる課題の中で、「プラスチックごみ等による海洋汚染」はとても深刻な問題と捉えています。ウォータースタンド事業としてプラスチックごみ発生の抑制を推進する傍ら、既に発生してしまったマイクロプラスチック回収に微力ながら貢献できるよう海岸清掃を行っています。また、水道直結ウォーターサーバーとマイボトルの活用を推進する取り組みを行っています。

参考

  • 「地球が危ない!プラスチックごみ」高田秀重 WFFジャパン/協力 幸運社/編 汐文社
  • 「海のプラスチックごみ調べ大事典」保坂直紀 (著) 旬報社
  • 「海洋プラスチックごみ問題の真実」磯辺 篤彦 (著) 化学同人
  • 「プラスチック汚染とは何か」枝廣 淳子 (著) 岩波ブックレット
  • 政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201905/1.html

ウォータースタンドの
取組み

ウォータースタンド株式会社(以下当社)は、本社周辺の美化活動や営業所単位でのクリーン活動を行っております。

「環境の日」に合わせて行ったビーチクリーン活動では、海岸清掃で拾い集めたプラスチックごみを使用し、『海ごみアート』を制作いたしました。

海ゴミ
海ゴミ
海ゴミ
海ゴミ
海ゴミアート

当社はマイボトルに給水することで使い捨てプラスチックボトルを削減する「ボトルフリープロジェクト」を全国の地方公共団体・教育委員会と推進しています。

今後も自治体や地域の事業者と連携し、引き続きSDGsの達成と環境問題の解決に向けて取り組んで参ります。

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